SPECIAL ISSUE|INTERVIEW

麗しの男役、その絢爛なる夢の世界へ -星組 柚希礼音-

Reon Yuzuki
Takarazuka Revue

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柚希礼音。男役として恵まれた体躯を生かしたダイナミックなダンスと力強い演技で、今最も注目を集める男役の1人。元々バレエダンサーを目指していたということもあり、そのダンステクニックは現役有数。彼女の持つ独特の雰囲気は、どこか大物の風格を感じさせる。おおらかで、何もかも包み込んでしまうような器の大きさを感じる彼女。さらなる飛躍をかけて――。

幼少のころから大柄であった柚希だが、その見た目に反して体は弱く、物静かな子だったという。

「幼稚園くらいまでは色白で、外であまり遊ばずに家で本を読んでいるような子でした。1ヵ月のうち2週間くらいは学校休まなきゃいけないくらいで(笑)。背だけは本当に大きくて、朝礼で後ろに人がいたことは今まで1度だけ。その時、『後ろに1人いるだけで、なんて暖かいんだろう』と思いました(笑)」

小学校1年生時に甲子園から大阪に引っ越したのがきっかけで、兄の影響で少林寺拳法を習い始めたことも手伝い、外で遊ぶ活発な子へと変貌を遂げる。そしてここでクラシックバレエと出会う。

「隣の子がバレエを習ってて、その発表会を見ててずっと習いたかったんですよ。でも、私すごい挫折性で、習い事してもすぐ辞めてしまってたので、親から1年我慢させられました。1年経っても珍しくまだ気持ちが変わらなかったので、小3になってようやく習わせてもらったのですが、初めて長続きしました。お稽古してその場で習うのが好きだったみたいです。ピアノや公文みたいに、家で復習するのがダメだったんですよね(笑)」

最初は週1回だったのが、1年後には毎日通うようほどのめり込み、バレエ中心の生活となった柚希。コンクールや発表会に向けて必死に稽古し、 “将来はバレエダンサー”という夢に邁進していた彼女に転機が訪れる。

「高校2年生になって進路を決める時に、背が大きかったので、クラシックバレエでやって行くには海外しかないと思ってたんです。それで悩んでる時に、日本でも、ミュージカルだけど踊れる大きな劇団があると、家族やバレエの先生から勧められまして。大阪出身ながらそれまで宝塚を観たことがなかったんですけど、一度劇場で観てみたらおもしろくて。それで決心しました」

 受験を決めたのが、試験の2ヵ月前。合格するためにと歌のレッスンに通い出したが、そこで幼いころからタカラジェンヌを夢見て、狭き門を突破しようと必死にがんばっている人たちの存在を知る。

「私みたいに『バレエじゃなくて、こっち』みたいな軽い気持ちじゃダメなんだと思って、そこから一所懸命稽古するようになりましたね。受かった時は、子供のころからすごく努力してきた人たちが周りで泣いている中、私は新しい人生が始まるような身が引き締まる思いでした」

この続きは、DDD12月号vol.27にてご覧ください

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