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藤原紀香、究極のビューティー・セオリー
舞台が私をもっと強く、美しくする
藤原紀香、究極のビューティー・セオリー

藤原紀香には女優という言葉がよく似合う。
女性であれば誰もが羨むプロポーションを持ち、映像世界で華やかなキャリアを築き、貧困にあえぐ子どもたちを救うためにカメラを手に世界中を飛び回る。そんな藤原が2009年に初めて踏み入れたミュージカルという魅惑的で過酷な世界。一期一会の真剣勝負、過酷なボディトレーニング、そして観客からの喝采――。生の舞台は、女優・藤原紀香をさらに強く、美しく開花させることになった。そして2010年1月、再び藤原はミュージカルと向き合うことになる。
photography Leslie Kee(Super Sonic)
styling Yukie Sakamoto
hair&make Hiromi Sasaki
text Etsuko Onodera
「サリー・ボウルズといえば、ミュージカルに携わる世界中の女優が手に入れたいと願う役。お話をいただいたときは、本当に光栄だったし嬉しかったですね。その反面、きちんと向き合いたい、向き合わなければと思いました」
2009年1月、宮本亜門演出の舞台『ドロウジー・シャペロン』でミュージカルに初挑戦し大成功をおさめた藤原紀香。そして今回、ミュージカル第2作目となる彼女が挑むのは名作『キャバレー』。映画版ではライザ・ミネリが扮し、大きな印象を残した歌姫、サリー・ボウルズを演じる。
美のミューズとして、また女優として、映像世界で着実にキャリアを重ねてきたのは周知の通り。しかし、ミュージカルはまた別の技量が要求される特殊な世界。当然のように、初挑戦となった前作の際は幾多の困難に突き当たったという。
「体力面にしても、精神力にしても、今までやったどの仕事よりもキツかったですね。舞台はドラマや映画のように撮り直しがきかない、一回きりの真剣勝負。とにかく一期一会の精神で、ベストのものをお客さんに見せなければいけない。生の力で勝負する、人間力というものがミュージカルには必要なんだと痛感しました。またそれを舞台上で体現するために、ミュージカル界の方々が普段やっているメンテナンスがどれだけ大変なものかということを思い知らされました」
加えて、ダンスという高い壁も待ち受けていた。半年の準備期間で、180度開脚ができるようになること――。それが当時、ダンス未体験の彼女に課された使命だった。
「Y字バランスや開脚など、ダンスをやっている人なら当然のようにできることが全然できない。そこからのスタートだったので、人の倍やらなければ追いつかないというプレッシャーもあって、余計キツく感じたのかも知れませんね。身体は相当、酷使していました。1回公演をやるごとに、亜脱臼するんです。裏で整体の先生に治してもらったりして、涙を流しながら舞台に出ていました」
この続きはvol.40 2010年1月号で
















